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大手居酒屋チェーンワタミ株式会社代表取締役の渡邉美樹氏のTwitterでの発言
が波紋を広げている。 以下、原文より。
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「労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように覚えています。
彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理 できて
いなかったとの認識は、ありません。ただ、彼女の死に対しては、限りなく残念に
思っています。 会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです。」
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これは、4年前に「和民」で働いていた女性社員の森美菜さん(当時26歳)が入社
からわずか2か月後、月に100時間を超える過労を原因に自殺、神奈川労働局が
女性の死亡を労災認定したことを受けての発言。
森さんは平成20年4月、ワタミフードサービスに入社。神奈川県横須賀市内の店舗
に配属されていた。長時間の深夜勤務、残業が続き、朝5時までの勤務が1週間
以上続くこともあったという。その上、休日や休憩時間ですら体を休めることが出来
ず、心理的にも相当な負担になっていた状況が続いていた。
翌年、遺族は労災認定を申請するも、横須賀労働基準監督署は却下。 神奈川
労働局に審査を求めていた。そして今月14日、ようやく労災認定された。
(以上、2012年2月22日「日刊テラフォー」より)
女性社員の勤務内容をまとめると以下のようになる。
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(1) 一週間の座学後、強制的に長時間労働
(2) 最大7日間連続の勤務
(3) 研修もまったくないまま、なれない大量の調理業務
(4) 休日や勤務終了後もレポート書きに追われ、十分な休息時間がとれなかった
(5) 体調不良を訴えていたにもかかわらず会社はなんら適切な措置をとらなかった
(6) さらに朝3時に閉店後も電車が動いていないため帰宅できずお店にいて始発
電車で帰ることとなり、過度な疲労と精神的負担が蓄積されました。
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ここで気になるのは渡邉美樹氏のこの発言。 「彼女の精神的、肉体的負担を仲間
皆で減らそうとしていました。労務管理 できていなかったとの認識は、ありません。」
本当だろうか? 以前、テレビ東京系列の番組「カンブリア宮殿」に渡邊氏が出演
した際、司会の村上龍氏を困惑させる、こんな発言をしていたのだ。
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渡邊氏 「『無理』というのはですね、嘘吐きの言葉なんです。 途中で止めてしまう
から無理になるんですよ」
村上氏 「?」
渡邊氏 「途中で止めるから無理になるんです。 途中で止めなければ無理じゃ
無くなります」
村上氏 「いやいや、順序としては 『無理だから途中で止めてしまう』 んですよね?」
渡邉氏 「いえ、途中で止めてしまうから無理になるんです」
村上氏 「?」
渡邉氏 「止めさせないんです。 鼻血を出そうが
ブッ倒れようが、とにかく一週間全力でやらせる」
村上氏 「一週間?」
渡邉氏 「そうすればその人はもう無理とは口が裂けても言えないでしょう」
村上氏 「・・・」
渡邉氏 「無理じゃなかったって事です。 実際に一週間もやったのだから。
『無理』という言葉は嘘だった」
村上氏 「いや、一週間やったんじゃなくやらせたって事でしょ。 鼻血が出ても
倒れても」
渡邉氏 「しかし現実としてやったのですから無理じゃなかった。 その後は
もう 『無理』 なんて言葉は言わせません」
村上氏 「それこそ僕には無理だなあ」
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女性社員の勤務内容と、「カンブリア宮殿」での渡邊氏の発言。
点と点が線になり、線と線が面をつくり、くっきりと嘘を暴きだした。
「彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。 労務管理
できていなかったとの認識は、ありません。」
。。。。。。よくもこんなことがいえたもんだな。
彼女を死へと追いやったのは誰だ? 「無理」といわせなかったのはどこのどいつだ。
止めることを許さず、鼻血を出そうがブッ倒れようが、とにかく一週間全力で働かせ
たのは、どこの偽善者だ。 社員の 「死」 をも深刻に受け止められないのかよ。
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